【終了しました】第24回研究集会(オンライン開催)

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2021年5月16日(日)13:00~17:10 オンライン開催(Zoomウェビナー) ※要事前予約

①【ご案内・タイムテーブル】 ②【研究発表(要旨・発表者プロフィール)】 ③【講演(講師プロフィール)】 ④【参加方法】 ⑤【お問い合わせ】

①【ご案内・タイムテーブル】

■ご案内(オンライン開催について)

24回中原中也の会研究集会は、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、 Zoomウェビナーを使用して、2021516日(日)13時よりオンラインで開催いたします。   参加については、事前登録が必要です。中原中也の会会員のほか、一般の方もご参加いただけます。 【参加方法】に記載されている方法に従って、事前登録をお願いいたします。 発表資料は ④【参加方法】の「資料のダウンロードはこちらから」よりお願いいたします。

■タイムテーブル

13:00-13:10 ◆開会の辞 阿毛久芳(都留文科大学名誉教授、中原中也の会会長) ◆研究発表(発表30分+質疑15分) 13:10-13:55 武久真士(大阪大学大学院生) 「中原中也詩の形式とずれ―西田幾多郎・ベルグソンを補助線に―」 14:05-14:50 根来由紀(誠信女子大学校(韓国)日本語文・文化学科 助教) 「中原中也と尹東柱」 15:00-15:45 小林洋介(比治山大学現代文化学部 准教授) 「中原中也テクストにおける音数律―同時代〈歌詞テクスト〉を背景として―」 ◆講演 16:00-17:00 季村敏夫(詩人) 「中也と神戸」 17:00-17:10 ◆閉会の辞 中原豊(中原中也記念館館長、中原中也の会理事) (司会)野坂昭雄(山口大学教授、中原中也の会理事)   ※発表要旨は52日ごろ、発表資料は開催前日までに公開予定です。

②【研究発表(要旨・発表者プロフィール)】

■武久真士「中原中也詩の形式とずれ―西田幾多郎・ベルグソンを補助線に―」(13:10-13:55

〇要旨  中原中也の詩は七五調を用いたものが多いが、しばしばそこに破調がもたらされ、形式が崩されている。このことはこれまでも指摘されてきた。それを踏まえて中也の詩を読むと、一連だけ字下げが行われていたり、一連だけ行数が他の連と異なる連が作られていたりすることに気づく。すなわち、破調は音数だけでなく、字下げや行数の面でも用いられているのである。本発表ではそうした中也の詩の破調を〈ずれ〉と呼び、その〈ずれ〉がベルグソン、および西田哲学の影響によって生み出されたものであることを指摘する。特に、動くもののなかに動かないものを設定する西田の思想は、形式(静)の中に〈ずれ〉(動)を用意する中也の詩を考える上で示唆的である。本発表は、この〈静〉と〈動〉の相克に中也詩の特徴があることを明らかにしたうえで、それが詩の内容とどのように関わっているのかを論じるものである。 〇プロフィール 大阪大学文学研究科博士後期課程1年生。主に1930年代の定型詩について関心があり、中原中也を中心に三好達治、佐藤一英などについても研究を行っている。一般的に、大正期以降は自由詩が主流であるが、九鬼周造の「日本詩の押韻」や三好達治の四行詩など、1930年代には豊かな定型詩の試みがあった。論文に「中原中也の「旋回」する詩―「個」と「全」の一致に注目して」(『中原中也研究』第25号、2020.8)や「詩の語りについての試論」(『論潮』第13号、2020.7)など。  

■根来由紀「中原中也と尹東柱」(14:05-14:50

〇要旨  中原中也は、一九三〇年代に日本近代詩壇に抒情詩復興という大きな転機をもたらした雑誌『四季』の同人としても活動した詩人である。ところで『四季』は当時植民地であった朝鮮から留学していた朝鮮人詩人たちにも読まれ、少なからず影響を与えた雑誌であった。本発表ではその中の一人である朝鮮の詩人、尹東柱と中也の詩を合わせて読んでいきたい。尹東柱は一九四二年に留学生として日本へ渡り、東京および京都で過ごす間に『四季』や、中也の詩が収録された『現代詩集』第一巻(河出書房、一九三七)を読んでいたことが蔵書から確認できる。この二人の詩の類似性については既に先行論でも取り上げられており、「倦怠」や「恥ずかしさ」、「空」という共通するモチーフの描き方を比較した研究が為されている。そのため、今回は尹東柱が『現代詩集』第一巻を購入したと思われる一九四〇年一二月以降に書かれた詩を中也の詩と合わせて読むことによって、尹東柱の詩作における日本の抒情詩の影響を考えてみたい。 〇プロフィール 誠信女子大学校(韓国)日本語文・文化学科助教。2014年明治学院大学芸術学科音楽学専攻卒業、2017年立教大学大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期課程修了。20199月より現職。  

■小林洋介「中原中也テクストにおける音数律―同時代〈歌詞テクスト〉を背景として―」(15:00-15:45

〇要旨  「朝の歌」「臨終」が『スルヤ』に発表された1928年は、ラジオやレコードといったメディアの基盤が整い、大衆的な流行歌謡が隆盛を迎えた時期に重なる。たとえば、西條八十が作詞した「東京行進曲」(中山晋平作曲)が記録的な流行を見せたのは1929年である。西條が大衆的な歌謡(歌謡曲)の創作と芸術としての詩の創作とを区別しながら両立しているように見えるのとは対照的に、中原による詩/歌詞は大衆的な流行歌謡とは一線を画している。しかし同時に、「朝の歌」「臨終」は、当時の流行歌謡歌詞の一般的な特徴である七五調によって構成されてもいる。さらに、七五調は童謡や軍国歌謡の中にも非常に多く見出される。  そこで本発表は、初発期の中原中也テクストと同時代の〈歌詞テクスト〉とを比較し、両者の間の距離を測ることによって、日本近代における詩と〈歌詞テクスト〉との関係を記述するための新視覚を提示することを狙う。 〇プロフィール 比治山大学現代文化学部准教授。専門は横光利一を中心とした戦間期の小説。主な業績に、単著『〈狂気〉と〈無意識〉のモダニズム―戦間期文学の一断面』(笠間書院、20132月)、共編著『「私」から考える文学史私小説という視座』(勉誠出版、201810月)、論文「〈歌詞テクスト〉の戦前・戦中―NHKラヂオ・テキスト『国民歌謡』とその周辺―」(『日本文学研究ジャーナル』20193月)などがある。  

③【講演(講演者プロフィール)】

■季村敏夫「中也と神戸」(16:00-17:00

〇プロフィール 1948年京都市生まれ。詩集『膝で歩く』(2014年、書肆山田)、編著『生者と死者のほとり―阪神大震災・記憶のための試み』(1997年、人文書院)、『窓の微風―モダニズム詩断層』(2010年、みずのわ出版)、編著『神戸のモダニズムⅡ』(2013年、ゆまに書房)、編著『一九三〇年代モダニズム詩集―矢向季子・隼橋登美子・冬澤弦』(2019年、みずのわ出版)、『カツベン詩村映二詩文』(2020年、みずのわ出版)など。  

④【参加方法】

■参加のための事前準備
 以下のリンクから、登録を行ってください。
 Zoomウェビナーに登録する
    研究発表および講演には、資料があります。大会に参加する前に、あらかじめダウンロードしておいていただき、発表・講演の際に閲覧できるようにしておいてください。  
【研究発表および講演の資料を公開しました】
資料のダウンロードはこちらから
ダウンロードに必要なパスワードは、ウェビナー登録後に送られるメールに記載されています。資料は、印刷することも可能です。なお、ダウンロードや印刷した資料の複製や再配布は固く禁じます。 ※517日までアクセス可能です。それ以降はアクセスできなくなります。    
■大会当日
    大会には「視聴者」として参加することができます。Zoomウェビナーでは登壇者・司会者のみが表示され、「視聴者」は画面には表示されませんので、ご注意ください。 研究発表の質疑は、音声により行ないます。司会が質問を募りましたら、Zoomの「手を挙げる」ボタンを押してください。司会者が指名して「ミュートの解除」を求めますので、それを承認して音声でご質問ください。(PC等にマイクが接続されている必要があります。)  
■その他
不明な点がございましたら、中原中也の会事務局にお問い合わせください。ただし、Zoomの使い方については、事務局では回答しかねます。Zoomヘルプセンターなどでお調べください。

⑤【お問い合わせ】

中原中也の会事務局(中原中也記念館内) E-mail: nts[a]chuyakan.jp ※[a]を@に変えてください。 TEL: 083-932-6430 FAX: 083-932-6431Zoomの使い方については、事務局では回答しかねます。Zoomヘルプセンターなどでお調べください。