【終了しました】企画展「沸騰する精神――詩人・上田敏雄」
2019年4月17日(水)~7月28日(日)
1枚のハンカチーフ――君はくずれおちた月だ
愛がなければ
世界はハンカチーフの廃墟である
―上田敏雄「讃美歌のためのアルゴ」(『薔薇物語』)より
明治33年、現在の山口県防府市に生まれた上田敏雄は、慶応義塾大学文学部英文科在学中に詩壇に登場、昭和3年に、弟の保、北園克衛と連名で、日本初のシュルレアリスム(超現実主義)宣言を発表します。そして、昭和4年には詩集『仮説の運動』を刊行し、大きな反響を呼びました。その後中断を経て、昭和20年代に詩の発表を再開。昭和57年に81歳で亡くなるまで、新作を発表し続けました。中也とは、昭和6年に入学した東京外国語学校の同級生の間柄で、中也は詩集『山羊の歌』を上田に献呈しています。
本展は、絶えず変化し、常に新しい詩精神によって詩をつくり続けた詩人・上田敏雄の全貌を、貴重な直筆資料の展示を中心に紹介します。
関連イベント
プロムナード・トーク(展示解説)※要入館料
今回、初公開資料の多い詩人・上田敏雄をご紹介するため展示解説<入門編><たっぷり編>をご用意。学芸員の解説を聞きながら、ゆっくりと展示を観覧してください。
<入門編>
4月21日(日)、6月22日(土)
各回 14:00~14:30
<たっぷり編>(詳しい解説)
5月25日(土)、7月14日(日)
各回 14:00~15:00
中原中也を読む会「企画展見学と上田敏雄の詩を読む」
学芸員の展示解説のあと、上田敏雄の詩を参加者の皆さんと読み込んでいきます。お気軽にご参加ください。
6月28日(金)13:30~15:00
※中原中也を読む会は毎月原則第4金曜日に開催しています。