【終了】12/1~12/12 『山羊の日』特別展示
12月10日は詩集『山羊の歌』刊行日
中原中也の詩集『山羊の歌』は昭和9(1934)年12月10日、東京の文圃堂〈ぶんぽどう〉書店から刊行されました。詩集の編集は昭和7年に終わっていましたが、資金不足や版元が決まらなかったことにより出版は難航。実に2年半の歳月をかけてようやく世に出た、中也念願の第一詩集でした。
この『山羊の歌』には、「サーカス」「帰郷」「汚れつちまつた悲しみに……」といった中也の初期の代表作が収録され、多くの人に読み継がれています。
中原中也記念館では、中也にとって記念すべきこの12月10日を「山羊の日」と名付け、ささやかなお祝いのイベントを行います。
2021年12月1日(水)~12月12日(日)
特別展示 西川マリヱ宛 中原中也署名入り『山羊の歌』
今から87年前の昭和9年12月10日、中原中也の第一詩集『山羊の歌』が、編集開始から2年半の月日を経てようやく刊行されました。これを記念して、中也が西川マリヱに贈った『山羊の歌』を特別に展示します。
西川(旧姓・中原)マリヱは、中也の従叔母(大叔父の娘)にあたり、中也より17歳年長でカトリック信者でした。幼い頃は中也の実家で育ち、広島の母のもとで暮らすようになった後も中原家と交流。中也はマリヱを「マリヱ姉さん」と呼び親しんでいました。結婚して鎌倉に住んでいた時期に、同地に転居してきた最晩年の中也と再会、交流が復活します。このときに中也から『山羊の歌』を贈られたと考えられています。
表見返しには中也の自筆署名(「拝呈 中也」)が書かれているのみで、献呈先の名前は書かれていませんが、調査により西川マリヱに贈られたものであることが分かっています。
2021年12月10日(金)~12月12日(日)
来館者プレゼント
各日先着5名様に『山羊の歌』のまめほんをプレゼント!
来館者全員に「山羊をつれた中也くん」ポストカードをプレゼント!