【終了】企画展Ⅱ「中也の住んだ町―鎌倉」
- 2021年02月28日
- 展示案内
企画展Ⅱ「中也の住んだ町―鎌倉」
2020年11月18日(水)~2021年4月11日(日)
昭和12年2月、中原中也は東京・市ヶ谷から鎌倉の寿福寺境内に建つ借家に転居します。その3ヶ月前、長男の文也を病で喪った中也は、衝撃で心身を病み、約2ヶ月間入院。鎌倉への転居は、愛児との思い出が色濃く残る東京での生活を望まぬゆえの決断でした。
鎌倉には友人たちが多く居を構えていました。当時の日記には、彼らとの交友や、気の向くまま読書に耽る様子が淡々と記されています。その静かな生活のなかで、中也は詩の創作やフランス詩の翻訳に取り組みました。しかし、10月に結核性脳膜炎を発病。山口への帰郷を望みながらも鎌倉の地で30歳の生涯を閉じました。
本展では、日記や書簡、鎌倉で制作された詩などを通じ、中也が鎌倉で過ごした最期の238日間とはどのようなものだったのか、その軌跡を辿ります。
協力:鎌倉文学館