特別企画展「中原中也の〈声〉――朗読とラジオ放送」
- 2025年03月14日
- 展示案内
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特別企画展「中原中也の〈声〉――朗読とラジオ放送」
2025年7月31日(木)~10月5日(日)
中原中也の詩は朗読されることでその魅力が際立つと言われます。中也自身も朗読を好み、自作の詩や宮沢賢治の詩などを、友人たちの前で暗唱していました。録音が残っていないため、私たちが中也の朗読を聴くことは出来ませんが、直接聴いた人の感想によると、聴衆に強い印象を与える独特な読み方をしていたようです。
一方で、前世代の詩を淘汰すべきと考えるモダニズム詩人など、当時は朗読に否定的な人も多くいました。そのなかで中也は、詩を構成する一要素として、朗読を重要視しました。
本展では、中原中也と朗読の関係について、急速に普及しつつあったラジオ放送との関わりなども含めた幅広い観点から探ります。