【終了】特別展示 初公開 新発見資料2点(2/15-2/19)
- 2023年02月08日
2023年2月15日(水)~2月19日(日)
2月18日の中原中也記念館開館記念日にあわせて、新発見資料2点を期間限定で初公開いたします。
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中原中也原稿 詩「朝の歌」
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詩「朝の歌」原稿について、署名はありませんが、筆跡から中也の自筆原稿と見られ、これまで存在を知られていなかった新発見資料になります。先に収蔵されていた原稿は第三次形態で、第三連一行目までしか書かれていませんでした。中也の自筆で「朝の歌」全篇を読むことができたのは初めてで、その意味でも貴重なものといえるでしょう。
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中原中也筆 瀧口武士宛書簡
「朝の歌」原稿と同じく、新発見資料として新たに収蔵されたのが瀧口武士宛書簡(はがき一枚)です。中也の日記には〈「鵲」第十輯に詩稿発送〉(昭和11年6月23日)の記述があり、同年7月15日発行の同誌第10号に中也の詩「夢」が掲載されました。こうした瀧口との交流の一端を示す資料として注目されます。
瀧口 武士(たきぐち たけし)
©国東市教育委員会
1904~1982。大分県出身の詩人。短詩運動や新散文詩運動の旗手として「亜」「詩と詩論」などのモダニズム系の文芸雑誌に作品を発表した。当時は大連で小学校教員として勤務しながら、同人誌「鵲<かささぎ>」を編集発行していた。
◆新発見資料とは?◆
これまで、その存在を知られていなかった資料で、調査・研究の過程や関係者からの情報・資料提供により発見される資料のことです。資料そのものの真偽、年代の調査などを経て、公開されます。